UD Agentを使ったUDがん研究プロジェクト (United Devices Cancer Research Project)について。
2-1/40/XXX この研究プロジェクトの主催 米国のユナイテッドデバイシス社のシステムを利用している、 英国のオックスフォード大学の科学部米国のがん研究国立基金の研究です。 UD Agentの働き 日本では、2人に1人ががんになると言われています。 がんが原因で亡くなられる方は3人に1人です。 このUDがん研究プロジェクトは、一般人がパソコンの余力を提供し、がんの進行に関係するタンパク質と、 その働きを邪魔してくれそうな分子の相性をパソコンによる計算で確かめるというものです。 インターネットを通じて、それぞれのパソコンには、錠前にあたるがん関連タンパク質の情報と、 それにはめる鍵となる作用物質の候補の分子の情報がわたされます。 そういう作用物質はリガンド(ligand)と呼ばれます。 そして鍵は一本ずつではなく30本ほどまとめて渡され、パソコンを起動している間に、 UD Agentと呼ばれるソフトが、裏でかちゃかちゃと錠前に鍵を突っ込んで、 どれがはまるのはまらないのというのを確かめます。 そして全部の課題が終わった後、UD Agentはインターネットで、どの鍵がどうはまったかなどの情報を ユナイテッドデバイシス社のサーバーに送り、新しい鍵と錠前のセットの情報をかわりにダウンロードします。 この手続きは自動化されているので、パソコン利用者のする事はパソコンを終了する前に、 UD Agentも終了させること位です。が、それすらも必ずしもやる必要はありません。 もし、常時接続でない場合はデータが100パーセント解析されたらネットに接続する必要が有りますが、 放っておいてもインターネットに接続した状態で起動さえすれば自動的に行われます。 このソフトを入れるとパソコンの計算力をフルに使用しますので、通常より電力を消費します。 しかし、パソコン稼働中に駆動するだけの場合、消費電力の上昇は大きな負担には決してなりえません。 何を解析するのか このプロジェクトは、がんの進行に関わるタンパク質と、特定の分子(Ligand)が結合しそうかどうかを解析しています。 がん関連タンパク質にくっつく物質は、その働きを邪魔する薬になる可能性があります。 白血病関連からスタートした理由 スタートの時は白血病関連のタンパク質を中心に解析していましたが、現在この研究計画はがん全体を ターゲットにしており、様々ながん関連のタンパク質を解析しています。 理由は、白血病が薬で治すがんだからです。 「がんを切り取る」という意味での手術ができないのが、白血病です。 骨髄や血液の中にいる白血病細胞はメスでは取り除けないのです。 骨髄移植の前処置の場合も、放射線や抗がん剤で白血病細胞を取り除きます。 それに白血病は十数種類、細かく分ければ数十種類に分類されます。 慢性か、急性か、大人か、子供か等によって治療の難しさは、ずいぶん異なります。 そしてすべてのがんの中で、薬でなおるがんの代表的なものが急性白血病、それも小児の急性白血病です。 薬で助かる子供の急性白血病のより良い薬を作るため、スタートしたプロジェクトでした。 なぜUDなのか 特効薬となる特定のタンパク質を探し出すには、数億種類のタンパク質を1つ1つ検証するのですが、 癌研究財団にあるスーパーコンピュータを使っても2740年の歳月を必要とします。 それを短縮する方法がUD Agentなのです。 参加者が数百万人集まれば、スーパーコンピュータをもしのぐ世界最速の仮想CPUパワーとなります。 インターネットを通じて、世界各地に散在するパソコンに細切れの課題が与えられ、 それを計算して結果を送信します。現在のUD Agent参加者数は102万人、220万台以上。 この方法はスーパーコンピュータより安くて、はるかに高性能、性能の向上が適宜可能なことから、 スーパーコンピュータでも計算が大変な処理を大幅に短縮する方法として、今注目されています。 このようなインターネットを通じて個人のパソコンとを繋ぎ、大がかりな計算を行うことを 「分散コンピューティング」と呼びます。 参加可能なパソコン Microsoft Windows 98, ME, NT 4.0(SP5+),2000, XPが搭載されていて、インターネットに接続できるパソコン。 ダウンロード、インストール ユナイテッドデバイシス公式サイト(http://www.grid.org/download/gold/download.htm) から、UD Agentというソフトをダウンロードします。ファイルサイズは1.566 MBです。 (全文英語です。翻訳サイトを通しても、正常にダウンロード・インストール出来ます。) UD1.jpg(50359 byte) 赤枠の中の『DOWNLOAD NOW』をクリックすればダウンロードが開始されます。 ダウンロードが完了すると、続いてインストールが開始されます。入力事項は プロジェクト参加者としての名前、パスワード、UD Agentの名前(パソコン各台の名義、 参加者の名前と同じで構いません)、Eメールアドレスです。(日本語は文字化けします。) メールアドレスは記入しなくても登録できますが、UDからのニュースメールを受け取る場合や、 パスワードを忘れた際には必要になります。 最後にLoginを押せば登録完了です。その時点からUD Agentが稼動されます。 稼動中はステータスバーにマークが表示され、 オンマウスで現在の進行状況が分かります。 ud2.jpg(6513 byte) インストールの入力画面 ud3.jpg(38261 byte) メリット・デメリット、その他 メリット:将来的に人の命が救える。 デメリット:インターネットへの接続料、電気代は自己負担        夏場稼動の際、PCが熱くなり過ぎない様気をつける ・報酬はなく、完全なボランティアです。(以前は報酬も検討されていました) ・PCを24時間稼働させる必要はありません。 ・時間切れはCPUタイムで2週間、パソコンの時間で3週間。マシンが遅すぎると、 タイムアウトする可能性があります。(CPUタイム≒実際の時間) ・常にインターネットに繋いでいる必要はありません。 ・課題の受信は1回あたり数十KB〜数百KB、返信は大きくても500KB程度です。 ・windows 95、macには対応していません。 ・ノートパソコンの場合は特に温度管理に気をつける必要があります。 ・グループを作成したり、既存のグループに加入することもできます。 (ちなみに世界一位のグループはteam2chという、日本最大の掲示板サイトのチームです。 学校名義のグループも、まだ少ないですが幾つか確認しました。) 校内でインターネット接続をしているパソコンの一部に、 UD Agentのインストールを提案致します。 先日、X教頭先生が亡くなられて、私はショックを受けました。 授業をして頂いた事は有りませんでしたが、お話をした事も有りましたし、穏やかな方で、とても親しみのわく方でした。  自分の父よりも年下の49歳という、あまりに若い突然の死に、私は恐怖を覚えました。  そして、学校の人間全てが悲しんでいるのを見て、一人の人間が亡くなる事は、なんて悲しいのだろうと思いました。  UD Agentの事を知ったのは、X先生が亡くなられた日でした。 白血病と闘った方の当時の日記を読んだり、UD Agentについて自分なりに調べたりして、 人の命を助ける手伝いが出来るなら、と登録し、すぐに職員室のパソコンを思い出しました。 職員室のパソコンはインターネットにも繋いであり、酷使するような使い方はされておらず、 何週間も電源が入れられない、という事も少ないはずだ、と考えました。 私はX先生の死から、命の大切さと、死の悲しさを学びました。 こんなに多くの人が悲しむ『死』を、どんなに若くても関係なく強制する癌、白血病。 それを助ける事が出来たなら、どんなに素晴らしい事だろう。そう思っています。  先生は癌で亡くなったのではありません。しかし、X先生の死を悲しんだXX高ならば、きっとこのボランティアを、 真剣に検討してもらえるはずだと信じています。 どうぞ、宜しくお願い致します。 平成16年2月15日 XX高等学校2年1組(40)   XXX
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